ーーだれかに教わったわけではないのに、歌える唄がある。『ずいずいずっころばし』や『かごめかごめ』。わらべ唄や遊び唄の身振りには、長い暮らしの中で育まれた伝統的な習慣や、時に耐えがたい現実とも折り合いをつけようとする意思が潜んでいる。わたしはそんな唄の魅力を追い求めている。わたしのつくる唄は、生まれたばかりの若い唄だが、やがて誰かに歌われ、知らず遊びの身振りを得るとき、唄にはいまを生きる人の思いが宿るだろうか。(ナラティブの修復:展示作家のことば より)

子守唄や流行歌とともに、三人の女性の視点で1930年代から現在までの数十年間を、歌をとおして辿る作品。せんだいメディアテーク開館20周年企画展「ナラティブの修復」（2021年11月3 日ー2022年１月9日）にあわせて制作されました。

仕様:210ｍｍ×148ｍｍ　16ページ　※手製本
発行:セルフパブリッシング・2021年
「ナラティブの修復」：https://kaneirims.theshop.jp/items/61490522